クリスマスローズの原種は、クリスマスの頃に咲くニゲル種や交配の中心的存在のオリエンタリス種、有茎のアーグチフォリウス種やフェチダス種、落葉するチベタヌス種など、およそ20種を数えます。一般に出回っているのは、レント(四旬節)の頃に咲くのでレンテンローズとも呼ばれるオリエンタリス種の交配種で、黒に近い一重咲きの品種や、ピンクの八重咲き品種ワッシュフィールドなどが人気です。
明治〜大正にかけて薬用植物として日本に導入され、“寒芍薬”の和名ももつクリスマスローズ。純白の花をうつむき加減に咲かせるニゲル種は“初雪起こし”とも呼ばれ、茶花としても愛されています。冬の季節に欠かせない花ですが、全草に毒があります。口に入れると、嘔吐や腹痛、下痢、炎症などの症状を起こすので要注意。昔のヨーロッパでは、矢毒や強心剤、催淫剤として用いたり、悪魔祓いに使ったりしたという記録も数多く残っています。
ここに気をつけて!
● 置き場所:直射日光を避け、明るい場所へ。冬は南面の軒下に置くなど、北風や霜を避ける工夫を。夏は屋外の風通しの良い明るい日陰か木陰へ。
● 水やり:施肥:水は、土の表面が乾いたらたっぷりと。夏は乾燥しすぎに注意。冬はやや乾かし気味に育てる。鉢皿を置く場合は、溜まった水は捨てる。肥料は生育期に2回、少量の油かすを施す。
● 花後:開花前の手入れ:花がらは花茎ごと切り取る。11〜12月、傷んだ葉や古い葉を根元2cmを残して切り取る(ニゲル種やオリエンタリス種)。有茎種は5月頃に行う。
● 増やし方:株分け-適期は秋。大きく生長した株を上イラストのように切り分ける。種まき-晩春に採種後すぐに赤玉土を入れた深鉢にまく。親株とは違った花が期待できる。